主に公立、私立、チャーターと呼ばれる学校が存在し、それぞれの学校は異なる運営方法やカリキュラムを持っています。以下、アメリカの教育制度について詳しくご紹介します。
日本人が多い地域とそうでない地域、州や群によっても様々な違いがあるので住まれる場所が変わるとシステムも違うのでとても複雑です。
1. 教育制度の構造
アメリカの学校は、幼稚園(Kindergarten)から始まり、K-12システムと呼ばれる小学校、中学校、高校を含む12年間の義務教育があります。この義務教育の後、多くの学生がカレッジや大学に進学します。
- 小学校(Elementary School): 1年生から5年生または6年生までの年齢の子どもたちを対象にします。
- 中学校(Middle School/Junior High School): 6年生または7年生から8年生または9年生までで、思春期の子どもたちが通います。
- 高校(High School): 9年生または10年生から12年生までの生徒を対象にしており、高校卒業資格を得るための最終ステップです。
公立と私立
・公立学校は、地方政府が運営する学校で、税金で運営されています。州によって教育予算やカリキュラムが異なるため、教育内容に地域差が出ます。
- 私立学校は、授業料を払って通う学校で、宗教系の学校や特殊な教育方針を持つ学校も含まれます。
- チャータースクールは、公立学校と同じように政府の補助を受けながらも、独自の教育プログラムを採用できる新しい形式の学校です。
- 地域によって日本の私立の現地校があり、駐在で来られている方は将来帰国することが決まっているという場合は日本の私立高校をこちらで卒業されるかたもいらっしゃいます。
2. 学校の選び方
アメリカの公立学校は、日本のように特に学区や市町村から入学の案内が送られてくるわけではないので、まず家を探す時点で、WEB SITE家の住所の学区を調べ学区と連絡を取る必要があります。
家の探し方についてはまた別に記事を書く予定です!
記事追加しました!
https://kailifeusa.com/search-rent-house/
アメリカは州とその中でも地域により人種の偏りがある地域もあるので、事前にしっかり調べていかないと特定の人種99%というような学校もあります。
学校のレベルや、人種構成などは下記の Greatschoolsというウェブサイトで確認することができます。
K-12 school quality information and parenting resourcesWe're an independent nonprofit that provides parenting resources and in-depth school quality information families can us...
私の子供が1年間通った学校は99%が南米の生徒で、クラスも私の子供以外は全員南米の生徒でした。そのため英語を理解していない生徒が多く、コミニケーションを取るのが難しく、そのために授業の進みも遅く、英語の理解ができた子供は先生に転校をすすめられました。
このような学校にはESLがついている学校もあり、英語が不十分な生徒は通常の授業中に抜けてESLのクラスを受講して徐々に追いつくという形をとっているようでした。
私の子供もキンダーガーデン入学までは日本語環境だったので英語は全く話せなかったので、担任の先生と相談しましたが、まずESLには入れないで通常の授業で様子を見ましょうとのことでスタートしました。
その後結局ESLには行かず、小学校でも通常のクラスだけで卒業しました。
次の学校は多国籍で、欧州、東南アジア、東アジア、中東、アフリカ、南米、東欧とまさに人種のるつぼの人種構成で、親も子供もとてもオープンで好奇心旺盛な人たちが多く一番好きだった学校でした!
このように地域、学区によりまったく違う環境になるので、事前に調べることは子供の英語の上達、そしてママの英語の上達にも影響しまね。
Greatschoolsの詳しい見方はまた別の記事に書きます。
3. 2. TK(Transitional Kindergarten)と幼稚園(Kindergarten)
幼稚園(Kindergarten): 5歳児を対象にしたプログラムで、子どもたちに初等教育の基礎を提供します。
幼稚園の前に※「TK」(Transitional Kindergarten)は、幼児が幼稚園に進む前の準備段階として設けられた学年で、特にカリフォルニア州で広く導入されています。
TKは、5歳の誕生日を迎える前の子ども(通常4歳児)を対象で、彼らが幼稚園(Kindergarten)に進むために必要な基本的なスキルを養うことを目的としています。TKの主な対象は、9月2日から翌年2月2日までに5歳になる子どもです。
主な特徴:
公立学校システムの一部: TKは主に公立学校で提供され、家庭にとっては無料です。また、教師は小学校の教師資格を持つプロフェッショナルが担当します。
カリキュラム: カリキュラムは、年齢に適した学びを提供し、読み書きや数学、社会的・感情的スキル(例えば、指示に従う、友達を作るなど)の発達を支援します。
成長と準備: 幼稚園やその後の学習において成功するために必要なスキルを、遊びや体験を通じて育むことを重視しており、2年間の段階的な学びを提供します。
このプログラムは、早期教育の重要性を強調し、すべての子どもがしっかりとした学びの基盤を持つことを目指しています。カリフォルニア州では、この制度が拡大され、2025年までにすべての4歳児が対象になる予定です。
学校では保護者にボランティアを募り、クラスママと呼ばれるクラスの代表ボランティアが一人おり、先生のお手伝いやSNSの更新や、先生へのプレゼントなどの意見をとりまとめてくれます。
アメリカのキンダーガーデンや小学校では、旅行に行くために長期休暇を取る子がよくいました。
学校にもそれを快く受け入れているようでした。
野球の試合を観に行く、祖父のお誕生日だからなどの理由で休むことにも、先生は快くOKしていました。
ただ学校によってはあまり長く休んでしまうと退学扱いになり、戻ってきたときに再度入学の手続きをふむことになる場合もあるようです。
ただこの場合は、良い学区や人気の学区だと空きがないというケースがありますので気を付けないと再入学できないということになりかねません。
4. 入学手続き
学校の選び方で書いたように、アメリカの公立学校は、自分でWEB SITE家の住所の学区を調べ学区と連絡を取る必要があります。
もしすでにスクールイヤーが始まってしまっていれば(アメリカは8月から9月の間にあ大体の学校は新学期がはじまります)現在空きがあれば入学できますが、なければ家の住所内の学区で空きのある学校を探し入学許可が出るか確認する必要があります。
学区によっては、住所が自分のホームスクールではなくても親の職場の近く(送迎の都合上)の学校に入学できたり、親の会社が隣の市だから家の住所と異なる学区に入学できる場合もあるようです。
アメリカは州や地域によりシステムやルールが全然違い、すべてを完璧にしようと思うと矛盾が生じるときもありました。。
実際に私の知り合いで、アメリカに来る前にすでに家を決め、到着後学校の手続きに行ったところ空きがないと言われた方がいました。
彼女は運転をしたことがなくて、学校まで歩いて行ける距離の家を選んだのですが、結局学区内の空きがある学校に入学することになってしまったために免許をとり車を買うという想定外の時間とお金を使いました。
学区が同じでも学校のレベルは全然違ったりします。
そしてやはり良い学校にみんな自分の子供を入れたいので、その学校に通えるエリアの家賃はやはり高いです。
私も実際にアメリカに来て5回引っ越しをし、子供も4校に通いましたが、やはり治安と学区は比例しており、安全はお金で買うものだ実感しました。
このように小さいお子様がいらっしゃる家庭では、ただ会社の近くで手ごろな値段の家を借りるというシンプルな条件ではいきません。
学校の空きに関しては学区のウェブサイトで確認することはできないので、直接学校に電話をしたり出向く必要があります。
そしてこれも学区や学校によりますが、それほど親切ではありません。。
ただアメリカの良いところは、交渉すれば何とかなることもよくあります。
私もそれで何度も難しい局面を乗り越えてきました!
もしこちらに来る前に時間があるなら、できるだけ英会話力をつけることをお勧めします!
まずは英語を話すことを怖がらないことがとても大事で、英語で会話することに怖がらないことに慣れるだけでも全然違います!
まずは恥ずかしがらずにどんどん話すことが大事です。
私はアメリカに来たときは、訛りの強い地域ということもありましたが自分の名前さえ呼ばれても気づかないレベルでした! 笑
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