私はアメリカに住んでから、日本とアメリカの寄付文化の違いの大きさに驚いたので、まず大まかに社会全体でどほどの違いがあるかを調べてみました!
なんと、日本の寄付金額は、アメリカの約30分の1でした…
生徒の親を含む社会全体が寄付をする
アメリカの公立学校では、教育資金の一部を寄付によってまかなっていることが多く、その寄付金は学校や地域の教育環境を支える重要な役割を果たしています。
私はアメリカに来るまでは寄付はあまり身近ではなかったのですが、アメリカに来てから学校以外のあらゆる場面でアメリカには寄付文化が根付いていると感じました。
目次
1. なぜ公立学校に寄付金が必要なのか?
公立学校は基本的に政府の税収によって資金が供給されています。
しかし、その資金だけでは学校運営や質の高い教育環境を維持するために十分とは言えない場合が多々あります。
特に、地域によっては税収が限られており、教育にかけられる予算が十分でないケースが見られます。
だから個人でも寄付が必要なんですね!
寄付金は、公立学校の予算不足を補完し、教育の質を向上させるために下のようことに使われます。
- 教育資材の購入: 教科書やデジタル機器、科学実験用具など、学校の通常の予算では賄えない教育資材が寄付金によって購入されています。
- 課外活動のサポート: スポーツチーム、音楽や芸術のプログラムなど、予算不足のために削減されがちな課外活動の運営にも寄付金が活用されています。
- 教室環境の改善: 老朽化した校舎の修繕や教室のリフォーム、空調設備の整備など、快適な学習環境を提供するためにも寄付金が使われます。
2. 寄付金の使い道は?
寄付金はさまざまな形で公立学校の運営を支えています。
以下は、寄付金が実際にどのように使われているのかの例です。
a. 教育資材の購入
寄付金の一部は、新しい教科書、コンピュータ、タブレットなどの購入に充てられます。
アメリカの学校は子供が授業のために準備するものは日本のように多くありません。
バインダーやホッチキスぐらいです😊😊
その代わり、みんなの寄付で学校で自分の子供が使う鉛筆やクラフト、アートにも使われます!
ひとまとめにして先生が必要なものを購入するほうが、親にとっても楽だし、一人ひとり持っていくより統一性がとれて効率的で合理的かもしれませんね!
それでも全てを寄付で賄うわけではないので、個々で発表会の衣装を用意する、プロジェクトで必要なものを買うということはあります。
近年は、オンライン学習が急速に普及しているため、各生徒に適切な学習ツールを提供することが急務となっています。
多くの学校では、寄付金によってこれらのツールを購入し、生徒が最新の技術にアクセスできる環境を整えています。
私の子供が以前通っていた学校では、コロナによりオンライン授業になったため希望した生徒にはchrome bookが無料提供されました!
急だったので親も用意がなく、、あの時はコロナの影響で突然のレイオフにあう人も多かったのでかなりの助けになったでしょう。。
b. 課外活動の維持
課外活動やクラブ活動は、生徒の社会的スキルやチームワークを育む重要な場となっています。しかし、こうした活動は予算不足のため削減されることが多いです。
寄付金は、スポーツチームの遠征費、楽器の購入、アートや演劇プログラムの運営費などに使われ、子どもたちにとって一生の思い出になります!
ここで友達がたくさんできたり、団結力ができたようなので大切な子供の成長の場でもあります。
高学年になるとお泊りの課外学習がある学校が多いですが、そこは年間で何度かに分けて払う必要があり、払えなかった(払わなかった)子供は参加できません。
学期が始まるまえのBack to School Nightで寄付については説明があります❤️
c. 教師のサポート
一部の寄付金は、教師の研修や資格向上のためにも使われます。専門性を高めることで、生徒により質の高い教育を提供できるため、教師の成長支援に寄付金が充てられることもあります。
年に何度か先生が必要なものリストを共有してくれるので、その中から自分で選んだものをAmazonでオーダーして子供に持たせました。
先生のリストにはペンのセットや糊、バンドエイド、ウエットティッシュなどと、クリスマス前はジンジャークッキーに飾り付けをするためのシュガーバターやチョコチップ、ホットチョコなどを寄付しました。
3. 地域格差と寄付金の影響
アメリカの公立学校における寄付金の利用は、地域ごとに大きな格差が存在しています。
裕福な地域では、地元住民や企業からの多額の寄付が集まりやすく、それにより学校の設備や教育環境が充実しています。一方で、低所得地域では寄付が集まりにくく、教育環境の差が広がってしまうという問題があります。
そして良い学区には裕福な家庭が集まり、さらに寄付が集まり、その地域の家賃は上がり続けますね😂
裕福な地域の学校では、最新のデジタル機器や設備が整い、課外活動の種類も豊富ですが、低所得地域の学校では基本的な教材や設備の不足に苦しむことがあります。
この地域格差がアメリカの教育システムの一つの大きな課題として指摘されています。
実際にいくつかの州と市の学校を見学したけど、地域によりプレハブのような増築された建物で授業が行われていたり、しっかりした建物で図書館にも本やおもちゃ、遊具にも手入れが行き届いていた学校など様々でした。
4. 寄付金を集める方法
公立学校では、寄付金を集めるために様々な方法を取り入れています。
- PTA活動: 親や教師の協力を得て、学校運営に必要な資金を募るために、PTA(保護者教師会)が寄付金集めの活動を行っています。バザーやチャリティイベントを開催し、地元コミュニティの協力を得て資金を集めます。
PTAは日本でもお馴染み!アメリカの日本語学校でもPTAが盛んですが、、日本同様問題点も多く、私も巻き込まれた経験があります~😂また今後記事にする予定です。
- クラウドファンディング: 近年は、インターネットを通じたクラウドファンディングを活用して資金を募る学校も増えています。学校ごとに特定のプロジェクトや設備のための資金を募り、多くの小口の寄付を集めています。
- 企業からの支援: 大企業がスポンサーとなり、地域の学校に寄付を行うケースもあります。企業は自社のCSR(企業の社会的責任)活動の一環として、学校に寄付金を提供することが一般的です。
5. 最後に
私の子供の学校は、”一人年間$○○をゴールとして寄付をしましょう!”
というメールが毎月のように届きますが、そんなに難しい金額ではないので毎年達成しています。
そして今誰が、いくら寄付をしているかというリストも送られてきます、営業成績みたい。。😂
かなりプレッシャーを感じますが、している人は桁違いで、していない人はゼロの人もいます。
そして、イベントのときに多額の寄付をした家の子たちはイベントの際に集められ、特別席で小さいパーティをしていました。
これをどう感じるかは人それぞれかと思いますが、アメリカで一人で生きていくのがどれほど大変か経験した私にとっては、それほど寄付ができるほど彼らのは両親は頑張っていて、その頑張ってきたお金で、ほかの子供たち(自分の子供も含)も助けてくれているのだから本当に素晴らしいとおもいます✨
実際はいくら寄付をしたらいいのか分からないとよく質問されることがありますが、たくさんできるときはする、できないときはしないでいいのではないでしょうか?
私は数十ドルのときもあれば、数百ドルを寄付したこともあります。
でもやっぱり自分の子供には良い環境で、良い教育を受けてほしいと願うのが親なので結局は余裕があるときには学校の寄付に回すようになっています。
マラソン大会や異文化交流イベント、リストバンドやTシャツ販売などもあり、$1から寄付ができます。
そして、クラスママと呼ばれるクラスの親代表が計画、実行していて、彼らの尽力にも心から感謝しています。
その意味も込めて私は寄付をしています。
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